春の嵐
いや~、昨日はとんでもない嵐の日。
天気予報は雨のち晴れ。
朝、天気予報を見て、
「雨のち晴れってどういうことやろうな~?曇りはどこいってん!」
と言って、鉄道君とゲラゲラ笑っていたら・・・
ほんまに雨のあとにサッと晴れて、ものすごい強風の嵐・・・
こんな日は池に枝が降り注ぎます。
カモたちは橋の下に避難。
私にとっては最大のピンチの訪れでした・・・
強風で煙突から煙が抜けないっ!煙が逆行してくる!!
石窯の中でうまく熱風が対流せずに思い通りに焼けないっ!!!
煙突のススが窯口から降り注ぐ!!!
『うわ~っ!!!どうしよー!』ってパニック。
なのに、お店は満席(汗)注文がどんどん押し寄せる!
もうほんまに必死のパッチやった。
それでも、なんとか焼ききって・・・フラフラ。。。
そんな私に最後にお帰りのお客様が・・・
『おいしかったです。生地がほんとカリッとして中はもっちりで
味があってすごくおいしかったです。』
と言ってくださり・・・
はぁ~、こんな日でもなんとかおいしいもん出せて良かった~という
安堵と嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
カナマロンのピザ生地は、最高級の国産小麦と天然酵母、海の塩で長時間熟成して
作られております。
計量・ミキシング・発酵・分割・成形・発酵・・・全ての工程は
私が一貫して行っております。(カナマロンさんに補助してもらいながら)
小麦粉のロットや季節・天候によって日々配合も変更しています。
これほどまでに手間暇かけて
マズイはずはありません。
絶対にウマいです。
噛めば噛むほどに、天然酵母に時間をかけて分解されたアミノ酸の旨みと、
糖の甘味が口いっぱいに拡がります。
薪の石窯で芳ばしく焼かれたクラストの風味が
フワッと鼻を抜けていきます。
私は今年の1月5日から、あらためて、関西のピッツェリアをほぼ全て食べ歩きました。
(名古屋にまでも行きました。1日3件行った日もあります。)
でも、カナマロンのピザほど生地の旨みがあるところはなかった。
食感のおもしろいところはいくつかあったけど、小麦の味はなかった。
そのうえで、カナマロンの生地には自信があります。
そんな当店の生地をご理解いただけるお客様とは
同じ価値観を共有できているという喜びがあります。
残念ながら、当店の生地を残される人については、
私は諦めているし、その人に合わせて生地を変えるつもりは
ありません。その人と私の食経験の差であり、価値観の違いであると思うだけです。
J-ポップが好きな人にジャズを好きになれって言ってもムリ。
それよりも、ジャズが好きな人に最高のジャズを
お届けしたほうが良い。
当店の生地をわかっていただける方だけに、
何度も召し上がっていただきたいと思っております。
今日は春の嵐の中で大変だったけど、あらためてお客様と
同じ価値観の共有ができた嬉しい日でもありました。
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